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胃・十二指腸潰瘍の症状、診断、治療

[2021.06.01]

概要

胃酸の分泌がピロリ菌の感染などで過剰となり、胃・十二指腸の粘膜が胃酸によって傷づけられ炎症が起こり潰瘍ができた状態です。胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因の7割程度がピロリ菌によることがわかってきています。

また胃や十二指腸の粘膜は通常胃酸から守る機能を持っていますが、これらが何らかの要因で弱まることによってバランスがくずれたことによっても発症します。

この原因にはアスピリンやバファリンなど非ステロイド系消炎鎮痛薬の服用、ストレス、不規則な生活、暴飲暴食、過労などが含まれます。

主な症状

胃潰瘍・十二指腸潰瘍ともにお腹上部の腹痛が代表的な症状です。胃潰瘍では食後30分~1時間、十二指腸潰瘍では食後2~4時間あるいは空腹時に強い腹痛が起こりますが、食事をすると一時的に痛みが収まることも多いです。

その他、胃の圧迫感、胸やけ、吐き気、嘔吐などに加え、潰瘍の傷口からの出血によって吐血、下血などの症状をみることもあります。

一方2~3割の患者さんはなにも症状をもたないことから検診で発見されることも多いと言われています。

診断

上部内視鏡検査(胃カメラ)で、炎症や潰瘍の状況を確認し、潰瘍の度合いやピロリ菌の有無などを把握します。

また同じような症状が出る疾患として、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎、急性膵炎などがあり、これらの疾患でないことを内視鏡検査などで確認することが適切な治療を選択するために重要となります。

当院の胃カメラについて

 主な治療

基本的に胃酸分泌を抑制する薬剤により治療します。以前はH2ブロッカーという種類の薬剤がよく使われていましたが、現在はプロトンポンプ阻害薬が治療の中心となっています。また粘膜の防御因子を強くする薬剤や胃の運動を活性化する薬剤も使用されます。

またピロリ菌に感染している場合はピロリ菌の除去も行われます。

さらに潰瘍からの出血が確認される場合は、内視鏡で止血が行われることが一般的です。

おわりに

胃潰瘍・十二指腸潰瘍では胃内視鏡検査(胃カメラ)で適切に診断を行うことが治療の決定を行う上でも重要となります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍に関連する症状を経験した際は消化器専門医に相談しましょう。

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