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潰瘍性大腸炎・クローン病(IBD) 貧血・不足する鉄分の補い方は?

[2021.03.24]

執筆: 宮﨑 拓郎(公衆衛生学修士(栄養科学)アメリカ栄養士会所属アメリカ登録栄養士
監修: 堀田 伸勝(消化器専門医・医学博士)

こんにちは。米国登録栄養士の宮崎です。

貧血と鉄分、そして鉄分の補い方について紹介します。

IBDと貧血

IBDでは貧血が良く起きることが研究でも確認されています。例えばある研究では、外来患者の16%、入院患者の68%で貧血があったと報告されています(1)。

貧血かどうかの判定は、血液検査を行い血液中のヘモグロビンを測定して判定します。

貧血の原因は一般的に摂取する鉄分の不足と思われることが多いですが、実は鉄分の不足以外にも、ビタミンB12や葉酸不足、IBDなどの慢性疾患により引き起こされることもあります。

よって血液検査の複数の検査項目を確認しながら、何が原因で貧血になったのかを特定することが重要になります。

 

IBDと鉄の不足による貧血

では次に、鉄の不足による貧血について少し細かく見ていきましょう。

まず鉄不足による貧血がIBDで起こりやすい理由についてですが、活動期などの出血、また消化管の炎症で十分に鉄が吸収できなくなることなどが主な理由と考えられています。

この鉄不足による貧血の主な症状は、疲れ、身体活動の低下、頭痛、息切れなどがあります。

そしてこの鉄不足による貧血が悪化した場合は、鉄分の点滴や飲み薬のサプリメント等により鉄分を補うことが行われます。

一方で、貧血を伴わない鉄分不足では、現在サプリメントによる鉄分摂取について意味があるかはまだ研究により確かめられていません(2)。

そのため貧血と診断されていない、または貧血の症状がない場合に、鉄が含まれたサプリメントを摂取することが必ず必要とは断定できません。

鉄のサプリメントを摂取した方が良い、もしくは継続した方が良いか迷っている場合は血液検査などに合わせて、主治医の先生とよく相談されることをお勧めします。

最後に鉄分を補うための食事ですが、肉などの他にイワシ・カツオなどの魚や牡蠣などの貝類、そしてほうれん草や小松菜などの野菜に多く含まれます。

また鉄分はビタミンCと摂取すると吸収率が高まるため、オレンジやブロッコリーなどビタミンCが含まれる食材と組み合わせて食べましょう。

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参考文献

(1) Gisbert JP, Gomollón F. Common misconceptions in the diagnosis and management of anemia in inflammatory bowel disease. Am J Gastroenterol 2008; 103: 1299.

(2) Dorothea N, et al. Practical guidance for the management of iron deficiency in patients with inflammatory bowel disease. Therap Adv Gastroenterol. 2018; 11.

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