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キウイフルーツは便秘に効果があるの?

[2021.07.06]

執筆: 宮﨑 拓郎(公衆衛生学修士(栄養科学)アメリカ栄養士会所属アメリカ登録栄養士

 

こんにちは米国登録栄養士の宮﨑です。今回は私がミシガン大学留学時に携わっていたキウイフルーツの便秘に対する効果を検証した試験結果が公開されましたので、その内容を紹介します。

便秘に苦しむ方では薬剤を使用する方も多いですが、便秘に効果的な食品を探されている方も多いと思います。アメリカでも同じような状況で非常に多くの方が便秘に効果的な食事に興味を持っていました。

今回の試験では、この便秘に効果的な食品である、プルーン、オオバコとキウイフルーツの慢性便秘症への効果を検証しました。

研究が行われた背景としては、キウイフルーツが便秘によさそうだというデータはアジアなどではありましたが北米に住んでいる人を対象とした試験が行われていなかったためです。

ちなみにオオバコがイメージつきにくい方も多いかもしれません。アメリカでは下記のようなサプリメントとして幅広く普及しており、消化器専門医が薬剤処方の前に患者に勧めることもあるくらい普及している治療選択肢です。

 

 

 

では具体的に臨床試験についてみていきましょう。

試験の概要と結果

この試験では、79名の慢性便秘患者を対象として、キウイフルーツ群(1日2個摂取)、プルーン群(1日12個摂取)、オオバコ群(1日12g摂取)に無作為に振り分けて、開始前と4週間後の便秘症状の改善度合いを確認しました。

その結果、残便感のない自発的排便(便秘の効果検証でよく使われる指標)が週に1回以上増加した患者は、プルーン群、オオバコ群、キウイフルーツ群で有意な差は見られませんでした。

またキウイフルーツ群でのみ膨満感の改善が見られましたが、それ以外の便秘症状の改善はすべての群で同程度でした。

また副作用においてもいずれの群でも差がありませんでしたが、キウイフルーツ群で若干少ない傾向がありました。

今回の試験では、キウイフルーツが便秘の改善効果が検証されているプルーンやオオバコと同様に便秘に対して効果があることが比較的エビデンスレベルの高い研究で示されました。

終わりに

便秘の治療では、薬物療法とともに今回の試験に出ていたような食品は有用な治療選択肢となりえることがあります。

このような研究によって患者さんにとって自分に合う便秘症状の改善につながる可能性のある食品の選択肢が増えることは非常に良いことと思います。

これからも便秘に関する食事の研究を紹介していきたいと思います。

 

余談ですが、この筆頭著者のSamel Cheyさんとは同じクラスの同級生で、お父さんでこの領域で有名なWilliam Cheyさんの息子です。今も家族ぐるみで連絡を取り合っていて、非常にナイスな方々です。消化器領域で非常に精力的に研究をされているので今後の研究成果も楽しみです。

 

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当院では米国登録栄養士による食事サポート(10分無料)、食事カウンセリング(保険適応外・自費診療)を提供しています。

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参考文献

Chey SW et al. Exploratory comparative effectiveness trial of green kiwifruit, psyllium, or prunes in US patients with chronic constipation. Am J Gastroenterol 2021 Jun 1; 116:1304.

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