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便秘に対する運動・ウォーキングの効果は?

[2021.11.02]

こんにちは。米国登録栄養士の宮﨑です。本日は便秘に対する運動の効果に関する研究を紹介できればと思います。

便秘に対しては食物繊維や水分の摂取などが重要と考えられていますが、便秘に対する運動の効果についても研究者の注目が集まり様々な試験が行われてきました。

感覚的に運動が良いのではと思われていた方も多いと思いますが、どのような運動をどの程度行えばよいの!?という漠然とした疑問を持っている方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、2019年に公表されたこれまでに行われた9つの便秘患者を対象としたランダム化比較試験の結果をベースとした研究の結果を紹介します。

研究の概要

この研究では研究データベースなどを用いて2018年6月までに公表された3345本の研究を抽出し、その中で基準に該当した9本のランダム化比較試験を抽出し、計680名の便秘患者を対象として解析を行いました。

研究結果

研究に含まれていた運動の種類

8つの研究では有酸素運動が取り入れられていて、1つの研究のみ無酸素運動が取り入れられていました。

有酸素運動の内容としては、気功、ウォーキング、体を動かす運動などが含まれていました。

解析結果

運動は便秘症状を有意に改善しました。中でも有酸素運動が便秘に対してポジティブな効果が確認されました。

有酸素運動の中では5つの試験でウォーキングが活用されていました。研究の中では、ウォーキングが4週間から12週間行われていて、ウォーキングによる有意な便秘症状の改善が確認されました。

なお有酸素運動は、一週間に140時間かそれ以上行われていました。

しかしながら、いずれの試験のデザインも厳密ではなかったことから、著者は、解析結果にはバイアスが含まれており、便秘患者に対して運動療法を推奨するには更なる研究が必要と結論付けています。

おわりに

今回は便秘に対する運動の効果に関する研究を紹介しました。便秘に対する運動療法については、更なる研究が必要とされながらも、特に週に140分以上の有酸素運動が効果がある可能性が示唆されました。

便秘で悩まれている方は、薬物療法や食事療法のほかに運動療法の可能性についても主治医の先生と相談されると良いかもしれません。

当院の便秘外来について

 

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参考文献
R Gao, et al. Exercise therapy in patients with constipation: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Scand J Gastroenterol. 2019 Feb;54(2):169-177.

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