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大腸内視鏡検査(大腸カメラ)前の食事:Low residue diet(低残渣食)とClear liquid diet(流動食)のどちらが良いの?

[2021.09.14]

執筆: 宮﨑 拓郎(公衆衛生学修士(栄養科学)、アメリカ栄養士会所属アメリカ登録栄養士)

 

米国登録栄養士の宮﨑です。今回は大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の前日の食事について、いわゆるLow residue diet(低残渣食)とClear liquid diet(流動食)に関する過去の研究結果を統合して(合わせて)解析した研究(メタアナリシス)結果が2020年12月に公表されていましたので、その内容を紹介します。

Low residue diet(低残渣食)とは

“残渣”の定義はあいまいなことも多いです。一般的には消化管で消化・吸収されずに残りやすい成分や糞便としては排出されるもので、食物繊維が豊富なものや皮、種などを含みます。

残渣の多い食事を取ると、腸に残りやすく、大腸カメラでの確認に影響が出てしまう可能性があります。

具体的な食事としては、お米や食ぱんや卵、バナナなど消化しやすい食事が低残渣食に該当します。

一方、Clear Liquid Diet(流動食)は固形物を除去した流動タイプの食事のこと(ジュース、具のない野菜スープなど)を示しますので、低残渣食と異なります。

Low residue diet(低残渣食)とClear liquid diet(流動食)の比較

この研究では、大腸カメラ前の低残渣食と流動食を比較した16の試験をまとめて解析しています。

その結果、低残渣食群では、流動食群と比べて有意に受容度(患者さんが受け入れる割合)が高く、再び内視鏡準備に活用したいと答えた方の割合が高い結果となりました。また適切な準備やポリープや腸腺腫の発見や副作用の発生について低残渣食群と流動食群で有意な差は見られませんでした。

大腸カメラ前は食事が腸に残ることが怖くて流動食を食べていた方もいらっしゃるかもしれませんが、この研究からは無理して流動食を食べずに低残渣食でも対応は可能であると言えるかもしれません。

他方、大腸カメラ前の食事については、各医療機関や主治医の先生ごとに方針が異なることもあるかと思います。不安なことがある場合はぜひ主治医の先生や看護師さんに相談いただければと思います。

当院での大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について

参考文献

E Chen , et al.  Low-residue versus clear liquid diet before colonoscopy: An updated meta-analysis of randomized, controlled trials. Meta-Analysis Medicine (Baltimore). 2020 Dec 4;99(49):e23541.

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